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中野の逸品グランプリ決まる-食いしんぼ部門は「ごぼうポタージュのオムライス」

食いしんぼ部門グランプリ「オムライス居酒屋 kurumari」の「ごぼうポタージュのオムライス」

食いしんぼ部門グランプリ「オムライス居酒屋 kurumari」の「ごぼうポタージュのオムライス」

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 中野の逸品グランプリ2013の最終審査が3月23日、織田調理師専門学校(中野区中野5)特設会場で行われ、「食いしんぼ部門」「おみやげ部門」それぞれのグランプリが決まった。

おみやげ部門グランプリ「手作り菓子 アビニヨン」の「バンブー」

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 同イベントは今回で6回目。1次審査は昨年10月に始まり、推薦方式で上位160店とシード40店、合計200店のメニューが決定。

 2次審査は実食ラリー形式で行われ、一般客が6エリアに分かれた店で実際に食べ歩いて採点した。店からもらったラリーシールをガイドブックに添付し、区役所・JR中野駅・郵便局などに設置されている投票箱に投函(とうかん)、集計の結果、各エリアトップを含む「食いしんぼ部門」7メニュー、「おみやげ部門」8メニュー、計15メニューが3次審査に進出し、同時に入賞が確定した。

 この日12時からの3次審査では会場となった同校で、一般公募した区民審査員と特別審査員約50人が「食いしんぼ部門」メニューと「おみやげ部門」メニューを交互に実食。おこのみっくすマガジン藤原秋一編集長の司会進行で試食が進み、時折り審査員へのインタビューを交えながら、15時には全ての投票が完了。採点中の時間を使って2次審査のラリーチャンピオン表彰式が行われ、198店舗食べ歩いた中野区在住の大澤宏之さんが受賞した。勝者インタビューで大澤さんは「中野の全域を食べ歩きでき、普段入れないお店でも魔法の冊子(実食ラリーガイド)を持って入れば話も弾んで、こんなに中野を堪能できるイベントはほかにない」とコメントした。

 16時には集計結果が出て、各部門の順位が決定した。「食いしんぼ部門」グランプリは、「オムライス居酒屋 kurumari」の「お店で提供するものに近づけることを意識した『ごぼうポタージュのオムライス』」、2位は「イタリア料理 IL SUD(イル・スドゥ)」の「ハーブとスパイスにこだわった『霧島ポークグリル 自家製サルシャッチャ』」、3位は「クロシェットカフェ」の「そもそも賄(まかな)いから生まれた『いちごのトライフル』」がそれぞれ受賞した。グランプリを獲得したkurumariの矢野俊樹さんは「正直まさかの受賞。普段から料理に真剣に取り組んでいた甲斐があった。これからもこの賞におごらず精進したい」と話した。

 「おみやげ部門」グランプリは「手作り菓子 アビニヨン」の「安くておいしいをコンセプトに考案したパイコルネ『バンブー』」で、同店は3年連続のグランプリ受賞。2位は中野ブロードウェイ地下1階にある「手作り点心 また明日。」の「くちどけの良い脂が特徴の『肉まん』」。3位は昨年も3位入賞を果たした「PIN(パン)の店」の「今後『中野ブレッド』と名称を変えると宣言した『ジンジャー入りバナナブレッド』」がそれぞれ受賞した。

 授賞式で、田中大輔中野区長は「ノミネートメニュー15品、全て完食した。2次審査に通過した200メニューのレベルも上がっているのに、その中の15店舗に選ばれたことは本当に凄いこと。そして、この最終審査会場では作った人の顔が見えるので、メニューへの熱意、人生を懸けて作品を手掛けていることが良くわかる。本当にすばらしいイベントとなった」と話した。また実行委員長の高橋宏治さんは「職人というのは本当に並々ならぬ努力を日々行っている。だからこそこのようなすばらしい作品が生まれる。皆さまの力を借りながらこれからも中野を盛り上げて行きたい」と話し、6カ月にわたった同イベントが終了した。

 同イベントの内容は当日のUstreamで配信されたほか、地元ケーブルテレビや地域情報誌、中野区報などで紹介される予定となっている。

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