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中野「れきみん」で哲学堂展 創設者・井上円了の「どくろ型たばこ入れ」「閻魔像」など

展示予定の「どくろ型たばこ入れ」や「どくろ型木魚」などのコレクション

展示予定の「どくろ型たばこ入れ」や「どくろ型木魚」などのコレクション

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 山崎記念中野区立歴史民俗資料館(通称=れきみん、中野区江古田4、TEL 03-3319-9221)で9月8日、館蔵品展「哲学堂」が始まる。

(関連フォト)賢者の像が立ち並ぶ哲学堂園内

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 本堂に東洋哲学の孔子と釈迦(しゃか)、西洋哲学のソクラテスとカントの四聖を世界的四哲人として祭るために建立された「四聖堂」と、日本の聖徳太子と菅原道真、中国の荘子と朱子、インドの龍樹と迦毘羅仙(かびらせん)を東洋六賢として祭るために建立した「六賢台」など、多くの古建築物が存在する哲学堂公園(松が丘1)。中野区指定文化財であり、今年3月には国の名勝に指定された。同展は同公園を創設した哲学者で、妖怪博士の異名を持つ故・井上円了(えんりょう)のコレクションを中心に、哲学堂に関する同館所蔵の珍品などを展示する。

 展示されている珍品は、円了が旅で見つけたたばこ関連品、木魚、岩石、置物のほか、閻魔像や神像などの木彫像など約200点。哲学堂公園「哲理門(通称=幽霊門)」にかつて収められ、修復された「天狗像・幽霊像」2体も再び公開される。9月24日13時30分からは中野区・東洋大学連携事業「一から学ぶ哲学堂」も開催する(要申し込み)。

 開館時間は9時~17時。月曜・第3日曜休館。入館無料。10月11日まで。

 円了は1858(安政5)年長岡藩生まれ。東京大学で哲学を学び、1887(明治20)年29歳で東洋大学の前身である哲学館を創立した。日本各地の妖怪伝説や迷信を調査し、「天狗論」「妖怪学講義」「続妖怪百談」などを発表。当時は妖怪博士としても著名だったが、明治時代に3回に及ぶ海外旅行で、世界最北端と最南端の2つの岬、5大陸を1人で回ったことでも知られている。

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