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中野れきみんで山崎家の庭園を公開 茶室や樹齢約500年のシイノキも

公開されている江戸時代の山崎家茶室

公開されている江戸時代の山崎家茶室

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 山崎記念中野区立歴史民俗資料館(通称=れきみん、中野区江古田4、TEL 03-3319-9221)で4月22日、山崎家の庭園や茶室の公開が始まった。

(関連フォト)寒山と拾得の石像もある庭園と茶室(外観)

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 同館は、名誉都民である故・山崎喜作さんから1984(昭和59)年、「資料館用地に役立ててほしい」と2600平方メートルの土地が寄付されたことを契機に、郷土の文化遺産を保存し展示活用していくため、1989(平成元)年に「山崎記念中野区立歴史民俗資料館」として開設された。そのため、もともと敷地内には山崎家の建造物や庭園があり、定期的に茶室や書院を一般公開している。

 この庭園には、江戸時代末期の1841年に建てられ、6畳の茶室と書院、8畳の客室から成る建造物があり、春と秋の年2回、一般公開している。庭園には日本画の題材としても好まれた中国唐代の層・寒山と拾得の石像、8代目・喜作さんの喜寿を祝う記念碑のほか、1868年に上野戦争で敗れた彰義隊が木の下で休んだといわれている樹齢約500年のシイノキもある。かつてこの庭園は、茶道をたしなむ上流階級の迎賓館的な役割を担っており、徳川御三卿の田安家なども訪れたといわれている。

 茶室公開は9時~16時。雨天・荒天時は公開中止)。月曜・第3日曜休館。入館無料。5月7日まで。

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