中野区は9月6日、お互いを人生のパートナーとする宣誓書を提出した同姓カップルに第1号の受領証を交付した。
中野区は今年5月、多様な生き方、個性や価値観を受け入れることができる地域社会を実現することを目指し、パートナーシップ宣誓書と確認書を区に提出し、パートナーシップの関係にあることを宣誓した2人に対して宣誓書および確認書受領証や公正証書等受領証を交付する取り組み「中野区パートナーシップ宣誓」を発表し、8月20日から受け付けを始めた。
第1号の交付日、中野区役所4階区長応接室で、いでい良輔中野区議会議長や中野にじねっとメンバーら同席の下、酒井直人中野区長から宣誓者である大江千束(ちづか)さんと小川葉子さんに受領書が手渡された。酒井区長は「これからも中野区は、多様な生き方をより支えられる区にしていくべき。皆さまの意見を聞きながら、素晴らしい制度にしていきたい」とあいさつした。
「中野区パートナーシップ宣誓」は、区内に同居する20歳以上で配偶者がいないなど、いくつかの条件を満たせば宣誓できる。療養看護に関する委任、任意後見契約、財産管理の委任に関しての公正証書などが交付され、住宅の賃貸契約や病院での病状説明などで関係を証明することで負担が軽減できる。都内では2015年に渋谷区と世田谷区が同様の制度を導入している。