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中野で新春能 小島英明さんの能「鞍馬天狗」、野村萬斎さんの狂言「茸」など

能「鞍馬天狗」を演じる小島英明さん(撮影=駒井壮介)

能「鞍馬天狗」を演じる小島英明さん(撮影=駒井壮介)

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 中野区在住の能楽師・小島英明さんらによる新春能「鞍馬天狗」などが1月21日、なかのZERO(中野区中野2)大ホールで上演される。

(関連フォト)狂言「茸(くさびら)」を演じる野村萬斎さん(撮影=政川慎治)

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 新春能として17回目を数え、文化庁・統括団体によるアートキャラバン事業(コロナ禍からの文化芸術活動の再興支援事業)となる同公演。小島英明さんによる素謡(すうたい)「神歌」、野村萬斎さんによるキノコ(=くさびら)がどんどん増えて大騒動となる狂言「茸(くさびら)」、昨年12月4日に「なかの芸能小劇場」で事前講座「能のてほどき」を開いた小島さんによる牛若丸と鞍馬天狗との出会いを描いた様を再現する能「鞍馬天狗」が披露されるほか、小島さんによる見どころ解説も行う。

 素謡や能を舞う小島さんは観世流シテ方、1970(昭和45)年中野区生まれ。観世喜之さんに師事。祖父は先々代喜之に、伯父は先代喜之に師事した能楽師で、幼少より能に親しむ。シテ方として東京を中心に各地方公演だけでなく、海外公演にも多数参加。宮城県白石市にある「碧水園」、埼玉県深谷市、地元・中野区における定期公演のほか、薪能、ろうそく能などの公演を企画・実施。「多くの人に能楽に触れる機会を持ってほしい」と能楽講座の開催にも尽力する。

 狂言を舞う野村さんは和泉流狂言方。1966(昭和41)年生まれで野村万作(人間国宝)さんの長男。故六世野村万蔵と父に師事し、3歳で初舞台を踏む。国内外で狂言の普及を目指す一方、映画、舞台、テレビなど幅広く活躍。古典の技法を駆使した作品の演出など、新しい演劇活動にも意欲的に取り組む。

 小島さんは「狂言、能、いずれも一般公募で集まった中野区の子どもたちとの共演が見どころとなるので、乞うご期待。皆さまの来場を心よりお待ちしている」と話す。

 14時開演。全席指定で、料金は、1階席=5,600円(小中学生は4,600円)、2階席=3,300円(同2,600円)。未就学児入場不可。なかのZEROチケットセンター(TEL 03-3382-9990)などで販売している。

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