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新井のギャラリーを経営する写真家・酒航太さんが写真展 区内2カ所同時に

中野駅ガード下ギャラリー「夢通り」に展示予定の作品

中野駅ガード下ギャラリー「夢通り」に展示予定の作品

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 写真家・酒航太さんの個展「見ると見られる」と「山林的」が12月2日、中野駅ガード下ギャラリー「夢通り」(中野区中野4)と自身が経営するギャラリー&バー「スタジオ35分」(上高田5)の2カ所で始まる。

(関連フォト)ギャラリー「スタジオ35分」に展示予定の作品

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 酒さんは1973(昭和48)年、東京都武蔵野市出身。1997(平成9)年、米「San Francisco Art Institute」卒業。国内外の個展、グループ展にて写真作品を発表。2014(平成26)年、廃業した写真館をリノベーションしたギャラリー&バー「スタジオ35分」を開業し、オーナーを務める。

 「見ると見られる」は2012(平成24)年に「スタジオ35分」で12回にわたり毎月3枚の動物写真をバス通りに向けて直立させ、鑑賞者は歩道からガラス越しに見るスタイルで展示していた。中野駅の北口と南口をつなぐ高架下のギャラリーを計測してみたところ、当時の大判プリントが丁度並べられることが分かり、「眠っていた動物に再び公共の場に現れてもらうことにした」という。大判プリント作品32点を展示する。

 「山林的」は、「動物園で動物ばかり見ているうちに自分自身の動物感覚を意識するようになっていた」酒さんが、「誰もいない山林に身を置いて、初めて動物園から放たれた動物のように世界を見てみたい」と思うようになり、今展示では2022年に始動したプロジェクトの序章として、新作16点を発表する。

 酒さんは「2つの展示は一見全く違う写真作品のように思えるが、『見ること』と『見られること』の概念が両作品の根底にはある。つまり僕たちは世界を見ていながら、同時に世界に見られているということ」と話す。

 「スタジオ35分」の開催時間は16時~22時。日曜・月曜・火曜休催。観覧無料。両展とも12月28日まで。

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