
昭和初期に活躍した水彩画家・中西利雄さんの「人と作品」に関する講演会が2月15日、中野区産業振興センター(中野区中野2)で行われる。主催は「中野たてもの応援団」。
(関連フォト)水彩画家・中西利雄さんの「人と作品」に関する講演会ポスター
同講演会は、昨年11月に「なかのZERO」美術ギャラリーで開催した「中野を描いた画家たちのアトリエ展II」の関連イベント。11月開催時は、「智恵子抄(ちえこしょう)」「道程」などで知られる詩人で彫刻家の高村光太郎が晩年を過ごし、彫刻の代表作「乙女の像」の塑像を制作した「中西アトリエ」(中野3)に関する展示を行うなどをしていたが、「中西アトリエの施主だった画家・中西利雄について、もっと知りたい」というリクエストが多数あったことから、今回の講演会が企画された。
桃園川緑道沿いに残されている片流れ屋根の「中西アトリエ」は、第二次大戦中の建物疎開でアトリエを壊されてしまった中西さんが、その再建のため建てたもの。中西さんは病のためアトリエの完成直前の1948(昭和23)年に亡くなり、後に画家・高村光太郎さんが制作の場とした。同講演会では、茨城県近代美術館の山口和子首席学芸員が講師を務め、水彩画の革新者といわれた中西さんについて紹介する。
開催時間は14時~16時。入場無料。参加は専用フォームで受け付ける。