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中野区役所前広場で「チャランケ祭」 アイヌと沖縄が出会い、踊り歌う2日間

「チャランケ祭」昨年の様子

「チャランケ祭」昨年の様子

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 アイヌと沖縄の踊りの祭典「チャランケ祭」が11月3日・4日、中野区役所広場(中野区中野4)で開催される。主催はチャランケ祭実行委員会。

(関連フォト)昨年は中野四季の森公園で開催された

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 同イベントは「祭りは天と地を継ぐ、踊りは人と宇宙を継ぐ」をコンセプトとし、今年で25回目を迎える。アイヌと沖縄人が東京で出会ったことがきっかけとなり、1994年から中野駅北口広場で、昨年は中野四季の森公園、今回は中野区役所前に会場を移して開催する。同祭は歌と踊りの祭典で、人と人とが触れ合い、交流を深めることを目的としている。

 「カムイノミ」というアイヌの儀式から始まり、「旗あげ」という沖縄の伝統儀式の下で2日間、歌と踊りが繰り広げられる。それぞれの民俗芸能とともに、アイヌ料理や沖縄料理などの屋台、木彫りや刺しゅうなどの文化交流コーナー、歴史を学ぶブースなどを用意する。イベントの名称である「チャランケ」は、アイヌの言葉で「とことん話し合うこと」を意味する「ちゃらんけ」と、沖縄の言葉で「消えんなよー」という意味の「ちゃーらんけ」が似ていることから、付けられたという。

 実行委員長の上里尭さんは「チャランケ祭は、アイヌと沖縄人の出会いから始まった祭。アイヌ・沖縄を中心とした日本各地の民俗文化、唄や踊り、飲食出店やブース展示などを通して人々が交流し、そして民俗文化への理解を深めていくことを願っている。今年は会場を中野区役所前広場に移し、かつての広場での祭を彷彿とさせるような、凝縮された空間が生まれるでしょう。関わる人みなが実行委員となって場をつくり、共に踊り、唄い、そして祈る。東京中野、北口広場があったからこそ生まれたこの祭、ぜひお越し頂きたい」と話す。

 開催時間は12時~19時(4日は10時~17時)。入場無料。雨天決行。

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