講談師・神田山緑(さんりょく)さんと弟子の神田山兎(さんと)さんとの講談会「怪談の夕べ」が7月19日、哲学堂公園(中野区松が丘1、TEL 03-3951-2515)宇宙館で開催される。
神田山緑さんは1976(昭和51)年、東京都中央区生まれ。小学生の時に引っ越して中野区立沼袋小学校に転校した。その後は区立第六中学校、堀越高校と中野で育ち、2005(平成17)年に29歳で講談師・神田すみれさんに入門し、講談の道に入った。2009(平成21)には二つ目昇進。2015(平成26)年に講談教室を始め、同年には中野区観光大使に就任。2018(平成30)年3月には真打ちとなり、日本全国での講談会などのほか、講談教室の生徒は全国で200人を超える。テレビCMなどにも多数出演している。今年で芸道20周年を迎えた。
今回の演目は小泉八雲作「耳なし芳一」で、山兎さんは鍋島猫騒動「佐賀の夜桜」を、それぞれ披露する。山緑さんは「夏の風物詩として今年も哲学堂公園で『怪談の夕べ』を開催する。夜の哲学堂公園がその日だけ特別に貸し切りとなり、昼間とはまるで違う、ひんやりとした空気に包まれる特別なひととき。静まり返った園内で耳を澄ませば、物語の世界と現実の境目が少しずつ曖昧になっていくような、ここでしか味わえない怪談の時間が広がる。哲学堂という場所だからこそ生まれる空気、闇の深さ、そして怪談の余韻…会場全体が一つの舞台になる。毎回、満席となるので早めに申し込んでいただければ」と呼びかける。
哲学堂公園は日本で唯一の「哲学のテーマパーク」で、東京大学で哲学を学び、妖怪博士の異名を取る井上円了(えんりょう)博士が1887(明治20)年に東洋大学の前身である哲学館を創立したことに始まる。1975(昭和50)年に中野区立公園、2020年3月には国の名勝指定となり、本堂に東洋哲学の孔子と釈迦(しゃか)、西洋哲学のソクラテスとカントの四聖を世界的四哲人として祭るために建立された「四聖堂」と、日本の聖徳太子と菅原道真、中国の荘子と朱子、インドの龍樹(りゅうじゅ)と迦毘羅仙(かびらせん)を東洋六賢として祭るために建立された「六賢台」など、多くの古建築物が存在するほか、都内有数の「妖怪と出合える」スポットとしても知られる。
18時開演。料金は1,500円。定員は30人(対象は小学生以上)。