中野経済新聞の年間PV（ページビュー）ランキング1位に輝いたのは、「怖すぎる」リアルお化け屋敷「オバケンPremium・マイケルティーTHEリアルお化け屋敷－婆医のハザード－クロニクルズ」の期間限定オープンを伝える記事だった。

　「中野四季の都市」にキリンや栗田工業など大手企業が新たに本社を構え、明治大や帝京平成大の中野キャンパスも誕生し、昼間の人口が2万人以上増えたと言われる中野。毎週末にどこかで必ずイベントが行われ、観光大使やゆるキャラも活躍、街を愛する多くのボランティアも誕生。「昼食難民」を救うべく飲食店開店ラッシュに沸いた2013年だった。

　トップテンのほとんどが飲食店に関する記事で、「特撮カフェバー」（2位）、「カキ専門店」（3位）、「立ち焼き肉店」（4位）が上位を占めた。また、ラーメン激戦区で「つけ麺」発祥の地とされる中野らしく、中野区内全域で開催された「つけ麺味めぐり」（5位）、野方にオープンした「どろどろ」豚骨みそ「じゃぐら」（7位）、サイコロ2周年で「冷たい？」つけ麺（13位）が上位にランクインした。

　ランキングは今年1月1日から12月18日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り（カッコ内は掲載日）。

1. 中野・南台に「怖すぎる」お化け屋敷－リタイア続出「絶望ミッションモード」も（10/18）
2. 中野区新井に「特撮カフェ＆バー」－スーパー戦隊主演俳優が開業、「秘密基地」に（6/18）
3. 中野北口一番街に「カキ専門店」－昭和元年創業の老舗「うなぎ美登里」跡に（11/29）
4. 落合駅すぐそばに「立ち」焼き肉店－1人客同士のコミュニティー目指す（10/11）
5. 中野で「つけ麺」食べ歩きイベント－参加14店、中野に縁ある「みそ」とのコラボも（11/15）

6. 中野セントラルパークで「ビアガーデンフェスタ」－夏の四季の森公園で初開催（7/26）
7. 中野・野方駅そばにラーメン店－夫婦で切り盛り、「どろどろ」豚骨みそ味売りに（11/13）
8. 中野サンプラザで「サマービアバイキング」－マジックショーやビアガールも（7/24）
9. 中野ブロードウェイに「しょこたん×ビームス」ブランド直営店－デザインも一新（4/23）
10. 「溶けすぎる」かき氷が話題に－たい焼き「ともえ庵」が今度は特別な「かき氷」（8/9）

　トップテンのほとんどが飲食関係の記事だったのに対し、1位は東京タワー、東京ドームシティ、八景島シーパラダイスなど、多くのお化け屋敷を手掛けたマイケルティーさんプロデュースの「怖すぎる」リアルお化け屋敷。昨年、新潟県十日町市高田町で展開し、わずか4日間で閉鎖し話題となった「リアル廃墟お化け屋敷－婆医のハザード－」のスケールアップバージョンとして、メディアに「ひっぱりだこ」となった。

　2位は特撮テレビドラマのスーパー戦隊シリーズ「五星戦隊ダイレンジャー」で天重星・将児（テンマレンジャー）役を演じていた羽村英（えい）さんの特撮カフェ＆バー「蒼星の天馬」開店。役者やプロデューサーなど戦隊ヒーロー関係者に出会えるバーということで人気となった。

　9位にランクインしたのは5月1日に中野ブロードウェイにオープン「しょこたん×ビームス」ブランド「マミタス」の記事。「中野ブロードウェイにショップを出すのが夢」だった中川さんと、中野ブロードウェイに思い切って出店したビームスの新境地が話題となった。

　中野駅周辺で行われたイベントとしては「にぎわいフェスタ」「青森ねぶた」「リアニメーション5」「チャンプルーフェスタ」「まちなかのバル」が30位以内にランクインした。PVランキングのほかフェイスブックの「いいね！」数が多かったのは、国際NGOの「ワールド・ビジョン・フェス」（1182「いいね！」）、ツイッターのツイート数が多かったのは「特撮カフェバー」（1382ツイート）で、いずれもダントツの1位だった。

　昭和の街、サブカルの街をしっかり残しつつ、中野四季の都市という新しいエリアに企業・大学と社会人・来街者・学生などが増え、中野区産興振興拠点「ICTCO」完成で「中野＝ITベンチャーの街」のスタートも切った。来年4月には早稲田大学中野国際コミュニティープラザが開校し、外国人観光客や居住者の増加に伴い、街のグローバル化も加速することが予想される中野。2014年も広域中野圏の動向をいち早く、そして確実に伝えていきたい。