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中野駅北口にバックパッカー宿-内装・塗装に外国人ボランティア参加も

冬をイメージした4階のルーム名は「雪」

冬をイメージした4階のルーム名は「雪」

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 JR中野駅南口にある外国人バックパッカー向け宿泊施設「やどやゲストハウス」(中野区中野2)が3月上旬、JR中野駅北口徒歩3分の場所に2号店(中野5)をオープンする。

(関連フォト)1階エントランスには内装・塗装作業に参加した外国人ボランティアの名前も

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 1号店は、3階建ての酒販店跡をそのまま使い2010年にオープン。日本の「酒屋」をそのまま残した外観、JR中野駅に近いという利便性、中野ブロードウェイに近く東京都内の新宿以西で数少ないバックパッカー宿ということもあり、フランス・ロシア・イギリス・中国・台湾・韓国・オランダ・アメリカ・ルーマニア・ノルウェーなど、年間を通してさまざまな国の人たちが訪れる。

 2号店については昨年7月くらいから検討を始め、昨年11月ごろから内装や塗装作業を、1号店やシェアハウスに滞在していている外国人、ボランティアスタッフとして手伝っている外国人らも加わり行った。全室がドミトリースタイル(相部屋を前提とした部屋)で、ベッド数は30。エントランスのある1階は夏、2階~4階にはそれぞれ部屋があり、2階は春で「蝶(ちょう)」、3階は秋で「蜻蛉(とんぼ)」、4階は冬で「雪」という名前に。各部屋に設置したボランティアスタッフ手作りの2段ベッドは部屋ごとに少しずつデザインが異なり、ベッド名も「帰蝶」「赤蜻蛉」「雪洞」などルーム名にちなんだ名前となっている。

 2月22日には同区内関係者などにオープンハウスを実施。約20人の見学者に向け、運営会社のワールドグループ取締役で同施設責任者の山本真梨子さんが、施設や室内などの説明を行った。山本さんによれば、「設備関係以外はほぼボランティアスタッフで行った。階段や壁などの塗装や装飾、部屋ごとに違う2段ベッドは木材を切るところから作り上げた」という。

 設計を担当した白井亮さんは「4階建ての建物なので、まずは『四季』というコンセプトを決めた。各ベッドに付けた漢字の名前を外国人宿泊者が楽しんでくれて、新しいコミュニケーションが生まれれば。日本特有の四季を感じながら旅を楽しんでもらいたい」と話す。

「これからますます中野に外国人が訪れる。JR中野駅周辺には日本人も外国人も含めて宿泊できる施設が少なく、外国人がもっと気軽に安く泊まれる場所を増やしたかった。さまざまな国の人たちがこの場所を心地よく感じ、ここを拠点に日本や中野の素晴らしいところを見てもらえたらうれしい」と山本さん。「1号店では毎週火曜日の夜に『ワンコインパーティー』も開いているので、そちらも楽しんでほしい」とも。

 宿泊料金は1泊2,500円~。

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