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野方区民ホールで家族向けクリスマス舞台 宮澤賢治のオペラや手回しオルガンなど

「劇団おのまとぺ」の3人(左から大坪夕美さん、西村陽子さん、深澤昇さん)

「劇団おのまとぺ」の3人(左から大坪夕美さん、西村陽子さん、深澤昇さん)

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 「劇団おのまとぺ」ら4グループが出演する家族向けクリスマス舞台「第1回 ヒラキヒミ・フェスティバル」が12月24日、野方区民ホール(中野区野方5、TEL 03-3310-3861)で開催される。

(関連フォト)「第1回 ヒラキヒミ・フェスティバル」ポスター

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 タイトルとなっている「ヒラキヒミ」とは、カナダ北部などの氷雪地帯に住む先住民族のエスキモー系民族の1つ「イヌイット」の言葉で「自然の声に耳を傾けなさい」という意味。主催の「劇団おのまとぺ」は、劇団わらび座出身で団長の深澤昇さん、昭和音楽大学卒業後に乳幼児音楽教室の講師をしていた西村陽子さん、桐朋学園大学ピアノ科卒業に「スペイン国際音楽セミナー」でアンドレス・セゴビア賞を受賞したピアニスト大坪夕美さんのトリオ構成。宮澤賢治原作の日本語オペラ「雪渡り」「ツェねずみ」を上演するほか、昔ばなし劇の「けんけんくじら&ただじゅん」、手回しオルガンと一輪車サーカスの「シェフ伊とう×香山ひまわり」、フルートデユオの「風笛~かふぇ~」が演目を披露する。

 「劇団おのまとぺ」の西村さんは「100年前の賢治からのメッセージは、自然に寄り添い、生きることを描いている。それがどんなに大切で難しいことかを感じる。私たちの公演から、その人の中で『自然』でいられる心地よい感覚を体感できたらすてき」と話す。「コロナ禍で『ある区では発声を伴うイベントの貸し出しが中止』など昨今の事情で会場選びに苦心した。いくつか見学に行った際、野方区民ホールスタッフの方が私たちの企画に親身になってくれた。区民に向けたイベントにも力を入れている話も聞き、また、野方商店街を歩いてみると、古くからある商店が元気に活動していて、第六感のようなものでこの街がとても好きになった。理由はたまたまだが、そういう偶然からの開催に今は意味を感じており、第2回以降も、いろいろな団体を交えて開催していきたい」とも。

 18時開演。チケットは、大人=4,000円、学生=1,500円、小学生以下無料。チケットは「劇団おのまとぺ」のホームページかチケット申し込み専用サイトで扱う。

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