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4代目家元・粕谷尚弘さん率いる「一葉式いけ花」が中野で花展 3年ぶり開催へ

4代目家元・粕谷尚弘さん

4代目家元・粕谷尚弘さん

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 中野に本部のある「一葉式いけ花」(中野区中野4)の花展「爽秋の錦をいける」が10月8日~10日、中野サンプラザ10階「白樺(しらかば)の間」「水仙の間」で開催される。

(関連フォト)2019年開催時の4代目家元・粕谷尚弘さんの作品

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 2019(平成31)年2月16日に急逝した3代目家元の粕谷明弘さんの後を受け継いだ4代目家元の粕谷尚弘さんの作品を中心に、同門下生約50人の生け花作品を展示する。

 尚弘さんは「新型コロナの影響で、私たちの暮らしは大きな変化が起きているが、こういった時だからこそ、花を生けることで気持ちを整えていけたらとの思いから、花展を開催することにした。門下生それぞれの思いで生けた花々を楽しんでもらいたい」と話す。尚弘さんは1980(昭和55)年、「一葉式いけ花」3代目の次男として東京、中野区で生まれ、幼少より家元に師事。大学卒業後の2004(平成16)年には渡米し、インダストリアルデザインを学ぶ。流派内外の花展などに作品を発表し、個展や他の分野の作家とのコラボレーションなど積極的に取り組む。海外への生け花の普及にも力を入れ、ニューヨーク・メトロポリタン美術館でのデモンストレーションなど、米国、中国、フランス、インド、オーストラリア、南アフリカ、ウクライナ、シンガポールなどでも活躍する。

 開催時間は、8日=13時~19時30分、9日=10時30分~19時30分、10日=10時30分~16時30分。観覧無料。

 「一葉式いけ花」は、1937(昭和12)年3月に初代家元の粕谷一葉が主宰する「紅遊会」と舞台挿し花を確立した粕谷明光の主宰する「東花会」とが合体し、「一葉式花道」を創流。第2次世界大戦中、閉校を余儀なくされたが、戦後すぐに明光が復員し、1947(昭和22)年に家元を継承し、「一葉式いけ花」と改名した。海外に数多くの支部を展開。「自分との『間』を意識して『植物』や花材の持つ良さや表情を捉えて花をいける」といった理念を基に、クリエーティブな竹の作品や、花材同士を花留めにした水盤での投げ入れ手法(剣山等の留め道具なしでの盛り花)を先駆けて行うなど、斬新でユニークなアイデアを発信し続けている。

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