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写大ギャラリー、6つのキーワードでポートフォリオ・コレクション展示

エドワード・スタイケン(Moonrise,Mamaroneck,NewYork 1904年「The Early Years 1900-1927」より

エドワード・スタイケン(Moonrise,Mamaroneck,NewYork 1904年「The Early Years 1900-1927」より

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 東京工芸大学「写大ギャラリー」(中野区本町2)で現在、「写真入門-6つのキーワード」展が開催されている。

ポール・ストランド(Blind Woman 1916年「Portfolio III」より

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 同大学で写真を学ぶ学生や、写真の歴史やオリジナル・プリントに興味を持つ人など、これから写真に入門する人たちに向けた同展。1975(昭和50)年の開設以来、40種類以上のポートフォリオを収集してきた中から「自然」「人」「もの」「かげ」「建物」「都市」という6つのキーワードに沿って、モノクロ・カラー写真作品約40点を展示する。

 1970年代以降、欧米では写真のオリジナル・プリントの普及のために、著名な写真家の代表作を組み合わせたポートフォリオが数多く出版されている。エドワード・スタイケンさんやポール・ストランドさん、ウォーカー・エバンスさんなど、歴史的な巨匠の名作として知られる写真を、オリジナル・プリントにして10点~15点を専用の化粧箱に収納し、永久保存版としてギャラリーや出版社によって発行されたものが多くある。

 そうしたベスト盤的なポートフォリオだけでなく、写真家個人やグループによって一つのテーマやシリーズでまとめられた、最終的な表現媒体として企画されたポートフォリオも多く存在する。日本国内においても、安井仲治や中山岩太など戦前に活躍した写真家のプリントを、オリジナル・ネガから復刻したポートフォリオが出版されるなど、写真史研究の新たな資料としても注目を集めている。

 写大ギャラリー運営委員長の吉野弘章教授は「ポートフォリオは、写真家の足跡や作風をオリジナルで知ることのできる最適な資料。写真の歴史やオリジナル・プリントに興味がある地域の写真愛好家の皆さんに、ぜひご覧いただきたい」と話した。

 開催時間は10時~20時。入場無料。5月25日まで。

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