総合人材サービスを展開するヒューマンリソシア株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:高橋 哲雄、以下「当社」)は、10年間の人材構造の変化を職種別に分析した「人材動向レポート2026 〜職種別就業者編〜」を発表します。
本調査では、専門・技術職(※1)として働く就業者が10年間で28.3%増加していることがわかりました。なかでも技術者は42.1%増と大きく増加しています。一方で、生産や建設、サービス提供などの現場を支える「現場職」(※2)の就業者は0.8%増と横ばいにとどまりました。さらに年齢別にみると、専門・技術職では若年・中堅層が増える一方で、現場職では25〜44歳が減少しているなど、職種によって働き手の構成が変化していることが明らかになりました。
※1)職業分類における専門的・技術的職業従事者を「専門・技術職」としています。
※2)本調査では、職種分類のうち、「サービス職業従事者」「保安職業従事者」「農林漁業従事者」「生産工程従事者」「輸送・機械運転従事者」「建設・採掘従事者」「運搬・清掃・包装等従事者」を「現場職」と定義し、集計しています。
【本調査結果のポイント】
- 職種シフト: 専門・技術職は10年間で298万人増、28.3%増。構成比も16.5%から19.8%へ
- 技術者の増加: 技術者は117万人増、42.1%増。女性技術者は25万人から60万人へ2.4倍
- 現場職: 独自集計の現場職は0.8%増とほぼ横ばい、構成比は46.7%から43.9%へ低下
- 世代差: 25〜34歳、専門・技術職は82万人増、現場職では59万人減
1.本調査の概要
国内では少子高齢化を背景に、各産業で人材の確保や活用のあり方が重要な経営課題となっています。直近10年間では、生産年齢人口が391万人減少する一方で、就業者数は452万人増えていますが、職種や専門領域によって、年齢構成や男女比、需給状況など、課題もさまざまです。そこで本調査では、2015年から2025年までの働き手の動向を俯瞰的に把握するとともに、職種別の変化について調査しました。
調査の結果、「専門・技術職」が298万人増える一方で、生産や建設、サービス提供などの現場を支える「現場職」は、ほぼ横ばいであることが明らかとなりました。また「専門・技術職」と「現場職」で年齢別の構成に違いがみられるなど、職種によって人材構造の変化が異なることがわかりました。将来の労働人口減少を見据え、このような職種による構造の違いを把握し、人材確保や育成、配置のあり方を検討していくことが重要になると考えます。
なお、「人材動向レポート2026」では、産業別の人材動向の変化についても分析しています。調査全般の詳細および出典などの調査概要は、本レポート末尾に記載しています。
2.調査結果のポイント
●専門・技術職が10年間で28.3%増と大きく増加、現場職は0.8%増とほぼ横ばい
就業者数の推移を職種別にみると、「専門・技術職」が2015年の1,054万人から2025年には1,352万人となり、10年間で298万人増え、28.3%増となりました。就業者全体に占める構成比も16.5%から19.8%に上昇しており、就業者の約2割が「専門・技術職」に従事していることになります。
一方で、生産や建設、サービス提供などの現場を支える「現場職」は、2,977万人から3,000万人へと、0.8%増にとどまりました。就業者全体に占める構成比は46.7%から43.9%となり、「現場職」として働く人の割合は10年間で2.8ポイント低下しました。

●「技術者」は10年間で42.1%増、女性や情報通信業で働く技術者が大幅増
「専門・技術職」で働く就業者の内訳をみると、「技術者」の増加が際立ちます。2015年の278万人から2025年には395万人となり、10年間で117万人増えています。保健医療従事者(23.5%増)、教員(13.7%増)など、他の専門・技術職の増加率を大きく上回り、10年間で42.1%増でした。
「技術者」として働く就業者を男女別にみると、女性の技術者が25万人から60万人へと増えており、技術者に占める女性比率も9.0%から15.2%に上昇しています。また、情報通信業で働く技術者(ITエンジニア等)は98万人から162万人に増え、10年間で65.0%増となりました。このことから、女性や情報通信業で働く技術者の増加が、「技術者」の増加を支える一つの動きとなっていることがうかがえます。

●専門・技術職では若年・中堅層が増加、現場職では25〜44歳が減少
さらに就業者の10年間の変化を年齢別にみると、「現場職」は24歳以下が39万人増えたものの、25〜34歳は59万人減、35〜44歳は143万人減となりました。また、65歳以上は103万人増加しています。このことから、「現場職」では、25〜44歳の減少と65歳以上の増加が同時に進んでいることがうかがえます。
一方で、「専門・技術職」では、すべての年齢階級で就業者が増加しています。なかでも25〜34歳が82万人増となり、同年代が59万人減少した「現場職」と対照的な動きとなりました。
