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東中野の新たなアートの拠点「Art Space銀河101」で大人倫菜さん個展

大人倫菜さん個展展「There is no clock in the forest」メインビジュアル

大人倫菜さん個展展「There is no clock in the forest」メインビジュアル

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 JR東中野駅東口南側出口徒歩2分の場所にオープンした「Art Space銀河101(いちまるいち)」(中野区東中野1)ギャラリースペースで7月2日、大人倫菜(おおひとりな)さん個展「There is no clock in the forest」が始まる。

(関連フォト)「Art Space銀河101」の名前の由来でもあるアトリエ入り口に窓ガラスの模様

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 銀河101は、若い現代アーティストたちが古いアパートの1階をリノベーションして開いたギャラリーとアトリエ併設のアートスペース。「作品に真摯(しんし)に向き合って制作を続けているアーティストが、正当な評価を受ける礎を作ること」を趣旨とし、「中野エリアにおける新しいアートの拠点として、芸術作品の体験・鑑賞を通して、より多様な考えの構築に貢献できる場所として機能すること」を目指している。アトリエ名は入り口にある窓ガラスの模様と部屋番号から。

 今回の個展は同スペースの代表も務める大人さんのもの。大人さんは「夏の北欧の延々に続く白夜の風景を歩き回っていた時、頭の中にずっとあった言葉はシェイクスピアの喜劇『お気に召すまま』に出てくる「森に時計は無い」というせりふだった。人々が日々感じている時間の感覚と自然の持つ大きな時の流れの間にあるズレや、原点としての時間と人間の関係性、絵画の持つ時のあり方について考えている」ことを趣旨としている。展示タイトルの「There is no clock in the forest」はシェイクスピアの喜劇の「お気に召すまま」でヒロインであるロザリンドが相手役のオーランドに言われたせりふから引用している。

 大人さんは1987(昭和62)年鹿児島生まれ。東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業、同大修士課修了。2019年、大学院在学中に交換留学制度を利用しロイヤルアカデミースクールズへ留学。同年に石橋財団油画奨学金を受け、ロシア・フィンランドを周遊した。「現実と非現実の境界線」を主なテーマとし、物語性のある作品を絵画やファウンドオブジェ、インスタレーションなどさまざまな媒体を通して制作を行っている。トーキョーワンダーウォール賞、藤幡正樹賞(東京都現代美術館)、「ターナーアワード 2016」大賞など受賞。

 開廊時間は14時~19時30分(土曜・日曜は13時~18時30分、最終日は16時まで)。7月5日休廊。7月10日まで。

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