鶏専門店「片山鳥肉店」（中野区中野3、TEL 03-4405-1732）が1月25日、中野駅南口・桃園通りにグランドオープンした。

（関連フォト）店主・片山拓弥さん（左）と弟の片山直貴さん（右）

　同店のルーツは、店主・片山拓弥さんの祖母・ツネ子さんが1974（昭和49）年に千葉県旭市で創業した焼き鳥店「片山鳥肉店」。拓弥さんと弟の直貴さんが引き継いだ。クラウドファンディングなどを活用して資金調達やし2019年8月、西武新宿駅近くにをオープンした店は新型コロナウイルスの影響もあり2021年4月に閉店したが、桃園通り沿いに5階建ての店舗物件を見付け、再スタートを切っていた。

　スタッフらによるDIYでエントランスなどを整え2021年10月25日、ひとまず1階から3階までを「鳥焼肉バーベキュー」フロアとしてオープン。拓弥さんは「物件を取得したのはいいが、コロナでこれ以上融資が下りない。どうしようか」という状態だったという。オープン後もスタッフや友人のサポートによるDIYで、4階を「焼き鳥」フロアとし、5階はカラオケなどの「パーティー利用」フロアとして店は完成。グランドオープンの運びとなった。

　席数は、1階＝8席、2階＝18席、3階＝30席、4階＝14席、5階＝20席。1階から3階では、テーブルごとにロースターで焼く「本日のおススメ5種盛り」（1,480円）、「ささみの塩焼き」（520円）、「ぼんじりの塩焼き」（490円）、「もも肉のみそだれ焼き」（520円）などの鶏焼き肉のほか、鳥しゃぶととりすき、親子丼を1つの鍋で3度楽しんでもらう「三刀流コース」（3,000円）、「鳥メンチ」（580円）、「薩摩鶏の鶏刺し」（880円）、「鳥肉店の雑炊」（790円）などを用意する。

　拓弥さんは「おばあちゃんは中野にこの店をオープンしたのを見届けるかのように天国へ旅立った。おばあちゃんが最後の最後に何かメッセージを託そうとしているのかもと思ったら涙が止まらなかった。おばあちゃんが大切にしてきたこの店を地域に愛される店にしていきたい」と意気込む。

　営業時間は17時～24時（通常営業時）。