中野サンプラザ、中野区役所、中野駅北口暫定広場（以上、中野区中野4）を会場とした「2015東北復興大祭典なかの」が10月24日・25日、開催される。主催は中野区と東京青森県人会を中心メンバーとした「東北復興大祭典なかの」実行委員会。

「特別展 棟方志功　なかの」ポスター

　今年4回目を迎える同イベント。中野区が主催する「東北復興祈念展」と東京青森県人会が主催する「青森人の祭典」が協働で、東日本大震災で被災した東北地方の継続的な復興支援のため、被災各県の復旧・復興を紹介しながら被災地の理解を深め、農水産物・工芸品・B級グルメなどの販売や観光、文化や芸能の紹介を行うことを目的としている。

　中野サンプラザ会場では特設ステージを設け、各種セレモニーのほか、2日間を通して津軽三味線のライブやパフォーマンス、自治体PRなどを行う。オープニングセレモニーでは、ねぶたばやしや中野中学校吹奏楽部の演奏、田中大輔中野区長の代表あいさつなどが行われるほか、被災地復興状況報告やテープカットなどを行う。

　中野区役所会場では、同区が職員を派遣している石巻市、東松島市、岩沼市、亘理町など各自治体の復興状況をパネル展示や映像で紹介するほか、青森県以外の山形県・秋田県・岩手県・宮城県・福島県の観光や文化を紹介するブース、自衛隊コーナーも。区役所正面玄関前ロータリーエリアでは約20のブースが登場し、「石釜ピザ」「黒豚シューマイ」「肉巻きおにぎり」「きりたんぽ鍋」「牛タン焼「牛タンつくね串」などや農水産物、工芸品、グルメなどの販売も行う。

　中野サンプラザ会場の一部と中野駅北口暫定広場では、「青森人の祭典」として合わせて60近くのブースが登場し、青森県内の各自治体や団体、青森に関係する団体などが「ホタテ貝焼き」「馬肉鍋」「嶽（たけ）きみてんぷら」「八戸せんべい汁」「りんごジャム」をはじめ、農水産物、加工品、青森県内の地酒などの販売を行うほか、「金魚ねぶた」絵付けワークショップも開く予定。

　メーンイベントの「青森ねぶた」運行には、田中大輔中野区長、区議会議長らも参加。中野セントラルパーク北側の公道を通行止めにし、両日先着50人の跳人（はねと）と共に3基のねぶたが運行する。跳人の衣装は当日レンタル（費用＝3,000円）も行う。

　開催時間は10時～20時（25日＝10時～19時）。ねぶた運行時間は、24日＝17時30分～、25日＝13時～。

　同区ではこのほか、青森市との交流事業として10月22日から、中野セントラルパーク・コングレスクエア・1階ルーム1で「特別展 棟方志功　なかの」を開く。青森県出身の世界的な版画家で、21歳で上京し、25歳から39歳までは同区大和町に住んでいたという。代表作品は「大和し美（うるわ）し」「二菩薩釈迦十大弟子」など。開催時間は10時～19時30分。入場料は500円。10月28日まで。