「中野×高円寺ナイトガイド」が11月26日、高円寺純情ホテル（杉並区高円寺南4）から刊行された。

中野×高円寺「ナイトガイド」発行　外国人観光客向けに飲食店紹介

　高円寺銀座商店会協同組合（通称＝高円寺純情商店街）が運営するゲストハウス「高円寺純情ホテル」は公益財団法人「東京観光財団」の東京観光案内窓口に認定されており、同冊子は観光案内窓口整備支援補助金を活用して高円寺純情ホテルと中野区観光協会が共同で制作した。中野区、杉並区の行政区間をまたいで観光を提案する取り組みになっている。

　同冊子は、訪日外国人に中野と高円寺のナイトライフの魅力やグルメを楽しんでもらおうと、中野33店、高円寺33店の合計66店の店舗情報や店からのコメントなどを日本語と英語で紹介している。ナイトタイムエコノミーが世界的に注目されていることから、深夜まで営業している店をセレクトしたという。主に居酒屋、BAR、すし店、ラーメン店を紹介している。

　制作担当者は、「中野・高円寺は新宿駅から電車で10分圏内だが、繁華街とは違った個人経営の個性的な店がたくさん集まっている。外国人だけではなく、中野・高円寺在住者、来街者もさまざまな店を知ることができる一冊になっている。これをきっかけに2つの街での飲み歩きを楽しんでほしい」と呼び掛ける。

　「日本の居酒屋の楽しみ方」ページでは、お通しの説明やお座敷では靴を脱ぐことを英語と簡単な言い回しで説明する「やさしい日本語」（明治大学国際日本学部山脇ゼミ監修）を掲載。居酒屋でよく使われる「お会計をお願いします」など日本語のフレーズを英訳している。

　高円寺純情ホテルは、2018（平成30）年2月にオープンした、トリプルルーム1室、ツインルーム2室、シングルルーム2室の完全個室型ゲストハウス。受付に東京観光案内窓口のタッチパネル式デジタルサイネージを採用しており、多言語の観光リーフレットなども常設している。

　発行は1万部。JR中野駅の「中野区観光協会」ラック、高円寺駅、阿佐ケ谷駅、荻窪駅、西荻窪駅の「中央線あるあるPROJECT」ラックや掲載店で設置する（なくなり次第終了）。リーフレットに書かれている情報は「ナイトガイド」ウェブサイトでも日本語・英語で公開している。