「人を貸し出す図書館」をうたうイベント「ヒューマンライブラリー」が10月29日、明治大学中野キャンパス（中野区中野4）5階で開催される。主催は同大国際日本学部横田ゼミとブックオブ・りーふぐりーん（川口市）。

（関連フォト）明治大学国際日本学部横田雅弘教授（写真手前中央）と横田ゼミのメンバー

　生まれつき障がいを抱えていたり、社会的マイノリティー（少数派）の生き方をしていたりすることで「偏った見方」をされてしまうことの多い人たちを、それぞれ一冊の「本」として捉え、来場者が「読者」として多様な生き方を学んだり、理解し合う共通項を見いだしたりする体験の場を創出する同イベント。性的マイノリティー、外国人、障がい者、子どもや高齢者などに関連する地域の当事者団体や支援団体・学校・企業・行政などがつながり、互いに知り合い、連携して、誰もがありのままの自分で生きやすいまちづくりを目指すイベント「中野ダイバーシティ・フェスタ2023」の一つとして開催する。

　当日は生きた「本」として、ロリータファッションの人、セクシャルマイノリティーの人、うつ病を抱えて生きる人、発達障がいの人、適応障がいを持つ外国人、視覚障がいの人、ホームレスの人など16人が参加する。「本」は約30分間で人生の物語を語る。

　開催時間は、10時30分～、11時15分～、12時～、13時～、13時45分～、14時30分～。1階ロビーに展示している「本」を確認して借りる「本」を決め、その「本」の人が待つ5階の部屋に直接向かう。1冊の「本」に「読者」は最大5人まで。参加無料。