中野ブロードウェイ（中野区中野5）4階のアートギャラリー「Gallery リトルハイ」で6月8日から、ストーンアーティスト伊藤博敏さんの個展「Mysterious Stone!」が開かれる。

（関連フォト）石にファスナーが付いている伊藤博敏さんの作品

　伊藤さんは1958（昭和33）年長野県松本市生まれ。1982（昭和57）年、東京芸術大学美術学部工芸科卒業。家業の石材店を営みながら、ストーンアーティストとして石を使った作品を制作し、日本国内で受賞暦を持つ。海外でも高く評価され、アメリカのボストン・ニューヨーク・シカゴなどやオーストラリアでも個展を開いている。

　天然石を加工し、そこに異素材のパーツを加えて制作した作品は、柔らかそうな質感や、水、布のようにも見えるのが特徴。石の表面に取り付けられたファスナーの中から歯がのぞく代表作「口の堅い奴等（やつら）」は、まるで石が生きて笑っているように見える。

　同展では、「口の堅い奴等」や新作「ヴァンパイヤ」など伊藤さんの作品約20点を展示販売する。ギャラリー店主の小高均さんは「その驚異の技術と素晴らしい表現で石の素材感を引き出し、見る者全てに表情豊かな石の魅力を感じさせるミステリアスでちょっぴりユニークな、自由な遊び心がたっぷり詰まった摩訶（まか）不思議な石たちに会いに来てほしい」と話す。

　開催時間は12時～19時（最終日は17時まで）。水曜休廊。入場無料。6月20日まで。